本の読み方:自己啓発系
自己啓発系の本の読み方である。
振り返るが、これらの本は「全ページを読む」ことが目的ではない、
「ほしい情報を手に入れる」ことが目的である。
読み方はこうである
・目的を明確にする
・目次を読む
・読みたい章を選ぶ
・その章を読む
目的を明確にする
目的がないと必要でもない情報を読むのに時間をかけてしまい、
しまいには、「なるほど、こういう意見もあるのか…。あれ?もともと何を知りたかったのだっけ?」と迷子になる。アイディアが欲しくて本を読んだのに、迷宮の奥に進んでしまうのだ。
簡単に例を出そう。あなたはレストランを探さなくてはいけない。
「東京 レストラン」で調べるだろうか?その目的で出てくる情報は、あなたの欲しい情報以外の「ノイズ」が多様に含まれる。目的はより具体的にしよう。恋人とのデートと想定して検索すると以下のようになる。
目的 |
検索ワード |
検索結果 |
レストランを探す |
東京 レストラン |
301,000,000件 |
デートで使う |
東京 レストラン 落ち着いた |
87,500,000件 |
互いの家の近くがいい |
恵比寿 レストラン 落ち着いた |
15,400,000件 |
フレンチが好きだと言っていたな |
恵比寿 フレンチ 落ち着いた |
7,240,000件 |
少し奮発するか |
恵比寿 フレンチ 落ち着いた 予算1万円 |
372,000件 |
保険の為、他社の評価も見るか |
恵比寿 フレンチ 落ち着いた 予算2万円 評価4.0以上 |
35,000件 |
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当然だが、目的が明確なほど、ノイズは減る。
読書も読む前に「何が得たいのか」を明確にしよう。
ここに「マッキンゼー社員が教える 最高の仕事術100選」と言う本があったとする。
この本にはあらゆる仕事のノウハウが詰まっている。
どの分野が知りたいのか?
→管理職、担当職
どの作業が知りたいのか?
→コミュニケーション(顧客 / 上司 / チーム / 後輩)、(対面 / メール)
資料作成(PowerPoint / Excel / Word)
タスク管理能力(管理表の作成 / 自身のタスクの整理 / 他者のタスク管理)
その他…
どの性質の情報が知りたいのか?
→思考法、成功事例、失敗事例、新天地での初動
副業系の本なら、
・業務
→副業 / 本業との折り合いの付け方
・準備
→資金必要 / 資金ゼロから
・媒体
→オンライン / 実物
・その他
→税金対策 / 本業にばれない方法 / 労働集約 / 割ける時間
等を明確にすると、より欲しい情報を本を得る(本を読む)ことができる。
出来るだけ明確にすることで、早く正確に「本を読む」ことができる。
もちろん、読み飛ばしている情報も重要なものがあるかもしれない。
時間があるときに、他の気になる分野も読んでみると良いだろう。
目次を読む
その本の目次を読んでみよう。
何が書いてあるか全容が分かるし、自分がほしい情報があるかも分かる。
読みたい章を選ぶ
メモに章のページ数を書くか、ドッグイヤー(※)を付けてもいい。
※そのページの端を折り曲げること。ワンちゃんの耳
その章を読む
そのままの通り読むだけである。
その章の最初から読んでもいい。
量が多いなら、章のタイトルを読む→太字を読む→全文を読むとすれば、
全容をつかみやすい。
本当にいい情報ならメモを取ってもよいだろう。
以上で「本を読んだ」と言って差し支えない。
全ページを読むと数時間かかるし、ノイズも多い。
これなら30分~2時間で読めるだろうし、欲しい情報だけ取れるので、脳も疲れていない。